食の6次産業化プロデューサー入門(レベル 1講習用教本)
インターネットによる教科書の無償配布
国家戦略検定 食の6次産業化プロデューサー入門(レベル1講習用教本)はイング総合計画株式会社サイトで PDF版にて無償配布します。必要部数を印刷の上、ファイルに綴じるなどしてご活用ください。私はこれまで制度設計、制度の認定に関わってきたので制度の普及支援を目的としてプログラムの副教材をイメージして作成してみました。ご参考にしていただければ幸甚です。
講習会の開催及び主催者の教育機関認定を支援
講習会を主催する機関はこの教科書をベースにシラバスを作成すると食の6次産業化プロデューサー(レベル1)の教育機関としての認証を受けることができます。教育機関が認証を受けると、受講生がレベル1の認証の申請資格を得ることができます。食の6次産業化プロデューサーの教育機関の対象法人は農業高校や大学等の教育機関や農協等の団体、商店街組合や観光協会等です。食の6次産業化プロデューサー国家戦略検定の認証取得を行える教育機関になり、地域の食産業の付加価値の更新や観光客の誘致促進等により、より一層の地域活性化に寄与することができます。また、地域における教育機関として職能の信用性の確保を付与できる存在として位置づけられることとなるでしょう。
レベル1講義科目は7科目
レベル1で規定されている科目は、6次産業化論、経営及び経営分析の基礎、食品衛生管理(基礎)、農産物と水産物、食品加工(基礎)、食品流通の6科目が各1時間の座学です。経営及び経営分析の基礎は事例学習を現地に赴き実施します。農産物と水産物、食品加工(基礎)は実習とします。食品流通は視察とします。
科目名 | 単元 =科目内容の定義 =わかるの項目 | 座学 | 事例学習 | 実習 | ヒアリング視察 | 必要履修時間 |
---|---|---|---|---|---|---|
6次産業化論 | 6次産業化論の意味と目的 | ○ | >0 | |||
6次産業化論のメカニズム | ○ | |||||
6次産業化論のパターン | ○ | |||||
経営及び経営分析の基礎 | 会社・組織・法人の種類 | ○ | >0 | |||
経営理念 | ○ | |||||
経営目標 | ○ | |||||
経営資源(ヒト・モノ・カネ・技術・情報・ブランド) | ○ | |||||
組織 | ○ | |||||
会計の原理 | ○ | |||||
簿記の仕組み | ○ | |||||
経営及び経営分析の基礎(事例) | 事例を用いた経営・経営分析 | ○ | ○ | >0 | ||
食品衛生管理(基礎) | 農薬取締法/食品衛生法(及び関連条例) | ○ | >0 | |||
農産物と水産物 | 水稲/野菜/果樹/園芸/畜産/水産物/特用林産物の特性・生産の現状 | ○ | ○ | >0 | ||
食品加工(基礎) | 食品の種類 | ○ | ○ | >0 | ||
食品流通 | 食品の流通 | ○ | >0 | |||
食品の商流 | ○ | |||||
食品の情報流 | ○ | |||||
卸売市場・物流センターの視察 | ○ |
資料;内閣府資料
講義スケジュールの確定
集中して実施する場合の講義スケジュール(5日間モデル)を以下に示します。実際のプログラムでは座学、実習、視察場所を協議して、スケジュールを確定してください。
項目 | 科目名 | 種別 | 時間(分) | 講師 |
---|---|---|---|---|
第1日 | 開校式 | 10 | 主催者 | |
6次産業化論 | 座学 | 60 | 食プロ(レベル4) | |
食品衛生管理(基礎) | 座学 | 60 | 食プロ(レベル4) | |
農産物と水産物 | 座学 | 60 | 食プロ(レベル4) | |
食品加工(基礎) | 座学 | 60 | 食プロ(レベル4) | |
第2日 | 経営及び経営分析の基礎 | 座学 | 60 | 食プロ(レベル4) |
経営及び経営分析の基礎(ワークショップ) | 座学 | 120 | 食プロ(レベル4) | |
食品流通 | 座学 | 60 | 食プロ(レベル4) | |
第3日 | 農産物と水産物 | 実習 | 60以上 | 食プロ(レベル4) |
第4日 | 食品加工 | 実習 | 60以上 | 食プロ(レベル4) |
第5日 | 卸売市場・物流センターの視察 | 視察 | 60以上 | 食プロ(レベル4) |
終了式 | 30 | 主催者 |
注)講師;食プロ(レベル4)とは食の6次産業化プロデューサーレベル4認定者
教育機関認定を受けた地方自治体、農業高校(2014年6月現在)
教育機関認定を受けた自治体
- 宇和島市役所宇和島農業の未来を担う人材育成講座
- 株式会社パソナ農援隊しまねアグリビジネス実践スクール(島根県委託事業)
- 公益社団法人宮崎県農業振興公社平成25年度みやざき農林水産業経営多角化チャレンジ塾「グローバル農業法人育成コース」
教育機関認定を受けた農業高校
- 北海道標茶高等学校PASS(Program in Agricultural System of Shibecha)
- 岩手県立水沢農業高等学校食Pro.育成プログラム
- 茨城県立鉾田農業高等学校 流通情報科 鉾田農高流通情報科食Pro育成プログラム
- 静岡県立焼津水産高等学校食の6次産業化プロデューサー 育成プログラム
- 鳥取県立倉吉農業高等学校食品科倉農食Pro.育成プログラム
育成プログラム一覧