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vol.141 問いを立てる力を高める方法(2026年6月1日号)
斉藤キョージュです。自分の興味を見つけるって結構難しい。若いころは、意思がぐらぐらしていて、こうなりたいとかも実は明確になっていない。なので研究者として研究したいなんてそんなに思ってもいないのではないでしょうか。自分のやりたいことが研究だなんて結論はずっと後にならないとわからないのではないでしょうか。そんな時はとにかくやってみることをお勧めします。行きあたりばったりで説得力ありませんがやってみて違和感や疑問が出てきたらしめたもんです。なぜオレはこんなことやっているんだなんて問いが出てきたら一歩前進です。問いを具体化するために、5W1H(いつ、だれが、なぜ、どこで、何を、どうやって)を考えることもやっていいです。漠然とした疑問を具体的な問いに変えることができます。問いを立てた後は、仮説を立ててみることが大切です。仮説を立てることで、どのようにその問いにアプローチするかの道筋が見えてきます。例えば、「この町でマイバッグを持っている人はどれくらいか?」という問いに対して、実際に調査を行うことでデータを集め、仮説を検証することができます。仮説は検証するんですよ。問いを立てた後は、その問いを深く掘り下げるんですよ。単に答えを求めるのではなく、問いの背景や関連する要素を探ることで、より豊かな理解が得られます。用意された問いに対して、正しい答えを出すことじゃないよ。まだ答えのないものに対して、自分で問いを立てていくことんだぜ。ちょっと楽しくなってきませんか。ワタシは壁打ち相手としてお手伝いしますよ。
vol.142 博士課程入学に必要な英語はどう修得するのか(2026年6月2日号)
斉藤キョージュです。博士課程試験で必要な英語を学ぶ方法は、学習リソースや戦略を組み合わせることが効果的です。博士課程の入試では、読む力・書く力を鍛えることが第一です。基礎的な英語力というやつ!極端に語彙を増やす必要はありません。自分が論文執筆で必要な動詞、形容詞、副詞句はそんなに多くはない。毎日英文を読んでみてはどうでしょうか。英語でブログかnoteで書いてみる。継続的なライティングが効果を発揮しますよ。アカデミック英語の習得はキモです。博士課程で求められる英語力は、日常会話とは異なるアカデミックな英語です。表1とか図1とか、資料、出典、筆者作成なんて決まった表現よ。研究論文を読む、書く、発表するといった活動に必要な語彙や表現、文法を重点的に習得することがまず第一に行うべきよ。学術的な文章では、無生物主語を用いたり、受動態を多用したりする特徴があるため、これらを理解し自身の文章に取り入れることで、よりアカデミックな文章を作成できます。近年は翻訳サイトの精度が高まっているため、意味が分からない英文に当たったら翻訳サイトを活用し、その訳を自分なりに考えてみることも効果的です。この繰り返しでも基礎的な英語力は向上します。また、留学生と交流する機会があれば、積極的に英語でコミュニケーションをとってみるのも良い方法です。英語が母国語でない外国人は自分と同じ境遇なので圧倒されないでよいです。試験の2か月前くらいから過去問を集中的に解いて、出題傾向を押さえていくことが重要です。必ず同じ質問が出てきます。だって試験問題をつくった人の責任が問われるので新しい問題をもってすべて試験問題を刷新はしません。何度もやるのよ。熟練するのよ。多くの博士後期課程の入試では、研究計画書のほか英語と面接の試験が出題されるため、研究計画を堂々と説明できることも大前提となります。ここは頑張れよ!博士課程大学院生として求められる語学力の目安は、TOEFL-iBT 70、TOEFL-ITP 530、TOEIC 750〜800、IELTS 6.0、英検準1級相当以上とされています。ただし、博士課程で必要な英語力は、専門分野に限った英語力があれば十分であり、ネイティブレベルは不要です。大学院、博士課程のTOEIC点数は650点程度が平均とされています。では斉藤キョージュはどうなのよと言われればJICAの専門家をやってたから何とかできます。英語が必須な大学院博士課程の入学を希望するのなら少なくとも今から毎日やらなければだめよ。
vol.143 査読済み論文を海外の学会に英語で投稿することを二次出版という(2026年6月3日号)
斉藤キョージュです。日本語で既に出版された論文を翻訳して海外の学会で発表すること自体は可能です。これを「二次出版」といいます。この場合、元の出版元から許可を得た上で、学会発表においてその旨を明記するなど、完全な透明性を確保することが重要です。また、日本の地理学の研究成果を英語で世界に発信する取り組みとして、日本地理学会がSpringer社と連携し、英文叢書(AJG Library)の刊行を開始しています。これは、日本語で書かれた過去の論文を編集・英訳して出版することを認めており、地理学の分野で日本の研究成果を国際的に発信する一つの方法です。具体的な学会を探す際には、研究テーマに関連する国際学会(例えば、地域研究、都市計画、社会学などの分野)のウェブサイトで投稿規定を確認することをお勧めします。二次出版の主な目的は、研究成果の到達範囲を広げることです。特に、言語の壁を越えて国際的な読者に情報を伝えるために、別の言語での翻訳版が出版されることです。教員や研究者としての評価が高くなるのでやってみてはと思います。
vol.144 博士課程入学を目的としたオープンキャンパスを行っている大学院はあるか(2026年6月4日号)
斉藤キョージュです。お茶の水女子大学大学院では、博士後期課程(博士課程)を志望する方向けの内容を含む「大学院オープンキャンパス」を開催しています。2026年4月18日(土)に開催された回では、学長メッセージや研究科概要の動画視聴に加え、各専攻・コースによる説明会が実施され、博士後期課程への進学希望者向けの情報提供も行われました。女子大だから男性はダメだけど。福岡大学大学院、総合研究大学院大学(SOKENDAI)、東京科学大学(Science Tokyo) 理工学系、電気通信大学、新潟大学、筑波大学の数理物質科学研究群、目白大学大学院信州大学大学院医学系研究科などでやっているようです。そこで指導教官と思しき教員を見つけ相談してみてはと思います。オープンキャンパスでの指導教官との面談はチャンスです。希望の大学院があれば訪問してみてはと思います。
vol.145 博士課程の入学面接にはいくつかポイントがある(2026年6月5日号)
斉藤キョージュです。博士課程の入学面接は、受験生の研究適性や熱意、論理的思考力を評価する重要な場です。面接官は、書類だけでは判断できない「会話の中での対応力」や「研究者としての資質」を見極めようとします。面接では、これまでの研究内容と今後の研究計画について必ず質問されます。研究のテーマ、リサーチクエスチョン、目標、研究方法、使用するデータ、その手法の長所と短所、社会的貢献、応用可能性など、研究計画書の内容を深く理解し、自分の言葉で説明できるように準備しましょう。「なぜこの博士課程に入学したいのか」「なぜ自分が相応しいのか」という質問は頻出です。これまでの研究業績や課外活動の実績を具体的に挙げ、自分の適性をアピールできるようにしましょう。また、博士号取得後のキャリア目標(アカデミアか産業界か)を明確にし、その博士課程がどのように役立つかを説明できると良いでしょう。指導を希望する教授の研究内容や最近の論文はもちろん、面接官となる可能性のある教員全員の専門分野を事前に調べておくことが重要です。これにより、会話が弾み、熱意を効果的に伝えられます。面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれるのが一般的です。質問を用意していないと、関心が低いと受け取られる可能性があります。プロジェクトの詳細、指導機会の有無、学会発表や論文発表へのサポート、キャリア形成プログラムなどについて質問できると良いでしょう。面接の冒頭で自己紹介を求められることが多く、場合によっては英語での自己紹介が必要なケースもあります。清潔感のある服装(ビジネスカジュアルが目安)で臨み、プロフェッショナルな態度を心がけましょう。避けるべき行動としていえるのは受け身にならないことです。面接官に質問されるだけでなく、自分からも積極的に関わることが大切です。専門用語を多用しないことも重要です。面接官は専門ではない可能性が高いからです。過度に感情的にならないことも重要です。そこのキミに該当します。簡単な「はい」「いいえ」で答えないことも銘記してください。自分の考え、理由を客観的にこたえるべきです。十分な準備と自信を持って臨めば大丈夫さ!
vol.146 「ピアレビュー」という言葉を日常的に使おう(2026年6月6日号)
斉藤キョージュです。学術的なピアレビューとは、日本語で「査読」のことです。研究者はこのぐらいの英単語は理解しておきましょうね。徐々に研究者に必要な単語を英語に換えてゆくといいですよ。査読は英語の "peer review"(ピアレビュー)を日本語に訳した言葉です。学術雑誌に投稿された論文を、同じ分野を専門とする研究者(ピア)に読んでもらい、内容の妥当性や学術的価値を評価・検証(レビュー)するプロセスを指します。このプロセスは、論文がジャーナルに掲載する価値があるかどうかを編集者が判断するための材料を提供することを目的としており、学術出版の質を保証するための根幹的なシステムですよ。何度も言いますが。いくつかの新しいピアレビューのモデルも登場しています。例えば、研究の結果が出る前に研究計画の段階で審査を行う「Registered Reports(事前登録報告)」は、出版バイアスを減らし、研究方法の質を高めることを目的としています。また、学術研究者だけでなく、研究分野に関連する経験を持つ一般の人々も審査プロセスに参加する「拡張ピアレビュー(Extended peer review)」という概念も存在します。「ピアレビュー」という言葉を日常的に使ってください。
vol.147 大学教員のデキ公募を見抜け(2026年6月7日号)
斉藤キョージュです。「大学教員のデキ公募」とは、公募形式をとりながらも、実質的に採用する人物が事前に決まっているとされる募集を指す俗語です。これはあると思うな。大学側が「デキ公募」を実施せざるを得ない背景として、大学評価のための形式的な公募義務が挙げられます。採用に際して公募を行わないと大学評価で改善を指摘されるため、たとえ内部に適任者がすでにいても、原則として公募して選考する必要があるとされています。また、国公立大学では助教であっても公募が基本ですが、ポスドクや助手、再任教員など、すでに内部に候補者がいるケースは多いと指摘されています。デキ公募の可能性が高いとされる公募の特徴として専門分野が極端に絞られている締切までの期間が異常に短い(1ヶ月未満など)などの特徴があるのでそこはしっかり見ておくとよいです。ただし、募集期間が短い公募が必ずしもデキ公募とは限りません。教員が突然異動して年度末に慌てて公募を出すケースもあるためです。
vol.148 アクティブラーニングが示す主体的・対話的で深い学び(2026年6月8日号)
斉藤キョージュです。アクティブラーニングは、教員による一方向的な講義形式とは異なり、学習者が能動的に学修に参加する教授・学習法の総称です。文部科学省の中央教育審議会でも、この定義が採用されており、発見学習、問題解決学習、グループディスカッション、ディベート、グループワークなどが有効な方法として挙げられています。この教育手法は、1980年代の米国で、大教室での一方的な講義形式への批判から生まれました。日本でも2010年代に政府の教育改革のキーワードとなり、現在では「主体的・対話的で深い学び」とも言い換えられています。大教室でのアクティブラーニングは、一見すると困難に思えるかもしれませんが、実際には様々な取り組みが行われています。例えば、コミュニケーションを重視した大規模講義向けのアクティブラーニング手法が研究・実践されています。また、アクティブラーニング教室を整備し、グループワークが行いやすい机や複数のディスプレイを設置している大学もあります。アクティブラーニングを効果的に実施するためには、教員側のスキルや準備が重要です。アクティブラーニングは講義法と比較して、教員側の負荷が高いことが指摘されています。具体的には、授業設計、ファシリテーション、評価方法の準備とスキルが必要となります。そのため、アクティブラーニングの方法論を大学教員に教示し、普及させるための制度設計が重要であるとされています。これ、教員の公募前に修得できているといいですね。
vol.149 北陸先端科学技術大学院大学大学院社会人コース(2026年6月9日号)
斉藤キョージュです。北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)では、社会人コース等への入学希望者を対象とした「大学院進学説明会」を開催しています。オンラインでの参加が可能です。覗いてみてはどうでしょうか。この説明会は、「東京社会人コース」「産学連携社会人コース」「社会人コース(東京)」「社会人コース(北陸)」「産学官連携社会人コース」への入学を検討する社会人の方向けのものです。北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)の社会人コースは、働きながら高度な学位取得を目指す社会人から、総じて高い評価を得ています。その評判は、学習環境の充実、柔軟な制度、そして実践的な教育内容に集約されます。社会人コースの拠点である東京サテライトは、JR品川駅港南口から徒歩3分という交通至便な場所に位置しており、「職学近接」をコンセプトに、仕事と学びの両立を強く支援する環境が整っています。授業は平日夜間や土曜・日曜に集中して開講されるため、フルタイムで働く社会人でも通いやすい時間割となっている点が高く評価されています。また、講義や研究指導は対面だけでなくオンライン形式でも受講可能であり、遠隔地にいる学生や移動時間を節約したい学生にとって大きな利点となっています。JAISTの社会人コースでは、標準修業年限を超えて計画的に履修できる「長期履修制度」が用意されており、授業料総額は標準修業年限分で済むため、経済的負担が軽減されます。博士後期課程向けの「産学連携社会人コース」では、本学との産学連携研究を通じて博士の学位を目指すことができ、最短1年での博士学位取得を目指す早期修了プログラムも用意されています。
vol.150 1年で博士号を取得できる富山大学大学院博士号短期取得プラン(2026年6月10日号)
斉藤キョージュです。富山大学大学院では、社会人を対象とした「博士号短期取得プラン」を令和7年4月入学(令和7年度入試)から開始しています。これは、標準修業年限3年の博士後期課程を、最短1年で修了し課程博士号を取得できる制度です。この制度の対象者は、一定の研究業績を有する社会人です。入学試験時の審査において、以下のいずれかの基準を満たし、かつ博士課程受講者として十分な能力があると認められる場合に、最短1年での修了プランを申請できます。申請者が筆頭著者(第一著者と同等の寄与があると明記されている場合を含む)となり、学位論文の基礎となる学術論文が2編以上、学術雑誌に掲載または掲載確定(accepted)されていること。申請者が筆頭著者となり、インパクトファクター(IF)5以上のジャーナルに、学位論文の基礎となる学術論文が1編以上、掲載または掲載確定されていること(IFは投稿時点での最新のもの)。申請者が筆頭著者となり、サイトスコアパーセンタイルが90%以上である学術雑誌に、学位論文の基礎となる学術論文が1編以上、掲載または掲載確定されていること(サイトスコアパーセンタイルは投稿時点での最新のもの)。なお、これらの業績は社会人としてのものに限られ、選抜の際には厳格に審査されます。また、この制度は富山大学の複数の研究科で導入されており、例えば医薬理工学環や総合医薬学研究科でも同様の制度が設けられています。私は高知工科大学ですが同様の制度で1年で卒業するコースに入りました。実際は1年半かかりましたが。
vol.151 筑波大学社会人のための博士後期課程「早期修了プログラム」(2026年6月11日号)
斉藤キョージュです。筑波大学の「社会人のための博士後期課程『早期修了プログラム』」は、一定の研究業績や能力を有する社会人を対象に、標準修業年限が3年の博士後期課程を最短1年で修了し、課程博士号を取得できる制度です。このプログラムは「頑張る社会人」を大学として応援することを目的としています。本プログラムでは、社会人として積み重ねてきた研究実績や経験を基に、指導教員から論文作成の指導を受けて博士論文を完成させます。また、論文作成と並行して学生が達成すべき項目を設定し定期的に評価を行う「達成度評価」を採用しており、教学マネジメント室によるプログラムレビューを通じて学位の質を保証しています。早期修了プログラムを履修するには、入学試験合格後、入学手続きまでの間に研究群または学位プログラム指定の書類を提出し、審査を受ける必要があります。提出書類には以下のものが含まれます。希望者概要(履歴書、最終学歴における専門分野、業務内容と志望分野の関係等)、業績リスト(早期修了プログラム審査要件に関わるもの)、達成度に関する自己評価書、博士論文の構想。これらの書類を基に「一定の研究業績」を有するか否かが判断され、必要に応じて面接が課されます。審査で適当でないと判断された場合は通常の入学として扱われ、標準3年の在学が必要となりますが、在学中に優れた研究業績を挙げた場合は従来の早期修了制度の適用が可能です。本プログラムは以下の研究群・学位プログラムで実施されています。ビジネス科学研究群(東京キャンパス)、数理物質科学研究群、システム情報工学研究群、生命地球科学研究群、ライフイノベーション学位プログラム。なお、ライフイノベーション学位プログラムは2027年4月から「学際創成学術院(仮称)」に移行予定のため、一時期受け入れを見合わせています。
vol.152 高知工科大学大学院博士課程後期社会人特別選抜(2026年6月12日号)
斉藤キョージュです。高知工科大学大学院博士後期課程における「社会人特別選抜」は、社会人経験者を対象とした入学試験区分です。私はこのコースで博士号を取得しました。有識者であると認定されたことで入学を果たしました。有職者である方と認定された方の他大学院修士課程または大学院博士前期課程を修了後、2年以上の実務経験を有する方が受験資格となっています。起業マネジメントコースに一般選抜、社会人特別選抜、外国人留学生特別選抜、SSPなどが用意されています。社会人特別コース(短期学位取得コース)は既に企業や研究機関等で相当な研究実績を積んでいる専門家を対象とした学位取得コースであり、在学期間は標準の3年間に限らず、実績に応じて短縮される場合があります。高知工科大学大学院では、博士後期課程の学生に対して特待生制度があり、優秀な学生には入学料や授業料の全額免除などの経済的支援が提供される場合があります。また、国家留学基金委(CSC)との協力により、博士後期課程の学生を対象とした奨学金プログラムも存在し、毎年20名程度(博士10名、共同博士10名)の派遣が行われています。社会人特別選抜は、実務経験を有する社会人が博士号取得を目指すための重要な入試区分であり、各コースの特性に応じた柔軟な学習環境が整えられています。在学期間は1年以上の期間で柔軟に設定されています。ここお勧めです。