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vol.64 AI時代を生き抜く「思考のOS」(2026年3月16日号)

斉藤キョージュです。AI伴走博士課程の学生との話合いをしている鈴木さんがAI時代を生き抜く「思考のOS」についてSNSで発信しています。『AI時代を生き抜く「思考のOS」がなぜ今、これが重要なのか?「これからの時代、AIを使えないと取り残される」そんな言葉に、焦りを感じている人も多いのではないでしょうか。でも、ちょっと待ってください。我々に必要なのは、特定のAIアプリの使い方を覚えることではありません。もっと根源的な、「物事をどう捉え、どう整理し、どう伝えるか」という『思考のOS』をアップグレードすることです。それこそが、AIを魔法の杖に変える唯一の方法です。思考のOSとは何か?AIエージェントが普及した世界で最も求められるのは、以下の3つの力です。1. 抽象化能力: 複雑な問題の「本質」を見抜く力。2. 構造化能力: 情報を整理し、論理的な「仕組み」を作る力。3. 言語化能力: 曖昧さを排し、意図を正確に「伝える」力。これらは、実は日々の生活や、学校の国語・算数といった「当たり前の学び」の中に、その種(タネ)が隠されています。』斉藤は以下のように考えます。抽象化能力とは、要素や単位を見つけ出すことです。要素や単位を関係づけようとすることです。地域の現場を走り、先進事例を学び同じテーマの中で横刺しできないか考えることをしています。『複雑な問題の「本質」を見抜く力』とは同じ項目を見つけ出しグラフ化すると言い換えてもいいかもです。構造化能力とはグラフ化したデータをもとに関係性を示した図(ポンチ絵)を書いています。文章より先に図を書いておりその図を説明するための文章は後から書いています。『情報を整理し、論理的な「仕組み」を作る力』とは図が論理的な関係を書いているのであればそこに仕組みはできていると同義です。言語化能力とは目次の順番を間違いなく順番通りに書くことです。なぜ、どうしてをしっかり書き、言いたいこと(仮説とか主張)を論証することに向け文章を書き進めることが求められます。『曖昧さを排し、意図を正確に「伝える」力』とはまさに論文を書くことなのです。AIの進歩の中で人間が考えることがただ一つの牙城となり考えること、論文を書くことが以前にもまして重要となってきていると言えるのでしょう。

vol.65 博士論文に仕上げるのに必要なパーツ(2026年3月17日号)

斉藤キョージュです。博士論文に仕上げるのに必要なパーツがあります。博士論文は標準的には3つ以上の査読論文に分解できるパートから成り立っています。博士論文の構成イメージとしては、序論には文献ビューを通じた問題の所在の特定がまずあります。本論には3つの章立てに区分して問題を3つ以上に分割して探究します。最後に結論がきます。本論それぞれの探究成果の総括を行います。博士論文の構成を意識して博士課程入学前に3つ以上の査読論文の学会審査を終えていると理想的と言えます。博士課程は6年で修了する決まりはありますが考えは始めると締め切りがないじゃないですか。でも博士課程を1年で終える想定とか、120ページ程度書くという目安を前もって理解してから博士課程に入学することをお勧めします。博士課程入学審査が近づいたら指導教員にも準備状況を説明し意見を反映させながら助走をはじめてください。

vol.66 日本学術会議が規定する研究誌のダメダメ集(2026年3月18日号)

斉藤キョージュです。研究学会の最も重要な役割は研究者や学生から投稿された論文を査読して学会名でその論文を承認し研究誌に掲載することです。日本学術会議は基準を設け研究誌の発行を義務付けています。同学会は研究誌を人文・社会科学、生命科学又は理学・工学に関する学術の研究発表及び議論を主たる目的とするものと規定しており以下のものは対象外であると言っています。

ア 予稿集、講演要旨集、会議用資料など
研究大会で学生や教員が他の研究者からの意見を聞くために書いた論文のたたき台や講演資料のパワーポイント、講演の概要記事などだけではダメ。あくまで論文審査委員会の承認を得た査読論文でないとダメ。

イ 団体又はその構成員の消息、意見等をその団体内に報告、交換することを主たる目的とするもの
査読論文が対象で、論証を経ていない研究者の意見ではダメ。

ウ 文献紹介、図書目録等単なる資料集
本の紹介などはダメ。

エ 時事を報道論議することを主たる目的とするもの
今起きている現象とかの報道を研究者が集まって議論するのが中心であってはダメ。地方創生等の国の事業に関する評価、批判だけの特集はダメ。発行の終期を予定し得ないもの。学会はずっと研究誌を発行し続けないとダメ。

学術に関する団体自身が発行するものとしての形態を具備しているもの同じ題名で、同じ表紙様式で刊行し続けるないとダメ、刊行物の表紙の発行人が、△△大学××学部となっているのはダメ、刊行物の表紙の発行人が○○学会となっていても、奥付けの部分が△△大学××学部となっているのはダメ。広告の掲載量が全紙面の3分の1を超えるとダメ

vol.67 AIが論文を書く時代(2026年3月19日号)

斉藤キョージュです。AIが論文を書く時代が到来しています。近年、人工知能(AI)が学術論文の執筆や投稿において重要な役割を果たすようになっています。これは、研究データの整理や論文の執筆、さらには実験の実施までAIが関与するという新たな時代の到来を示しています。この現象は、特に生物医学分野において顕著であり、2024年には全世界の生物医学論文の13%以上がAIの支援を受けているとされています。AIの学術的な価値とは何でしょうか。AIを学術的に価値ある形で活用する方法には、以下のような点が挙げられます。まずはデータ分析の効率化です。AIは大量のデータを迅速に分析し、研究者が見落としがちなパターンやトレンドを発見する手助けをします。第二に執筆支援です。AIツールは、研究者が論文を書く際のスタイルやトーンを整えるのに役立ちます。特に、英語が母国語でない研究者にとっては、学術的な表現を学ぶための強力なサポートとなります。第三に研究テーマの発見にAIは大きな役割を持ちます。AIは新しい研究テーマを提案する能力も持ち、研究者が次に取り組むべき課題を見つける手助けをします。一方、懸念される問題もあります。AIの利用にはいくつかの懸念も伴います。特に、AIが生成したテキストの質が問題視されており、質の低い研究が増加するリスクがあります。これにより、誤情報が広がる可能性も指摘されています。また、AIを利用した論文の中には、査読者に対してポジティブな評価を促す隠れた指示が含まれていることも報告されています。AIが論文を書く時代は避けられない現実となっており、学術界におけるAIの利用方法は今後ますます重要になるでしょう。研究者はAIを効果的に活用しつつ、その倫理的な側面や質の維持にも注意を払う必要があります。AIの進化は、学術研究の効率を高める一方で、質の確保や誠実性の維持が求められる新たな課題をもたらしています。

vol.68 学会への論文投稿は原則1募集1投稿(2026年3月20日号)

斉藤キョージュです。学会への論文投稿は1回の応募時期に1つの論文を投稿することが妥当です。複数の論文を同時期に出すものではないと言われています。しかし2つの論文を同時に出した事例はあります。複数の論文を出したいのなら複数の学会に所属して論文を投稿するのがよいのではないでしょうか。私は地域活性学会と日本地域政策学会の2つの学会に所属してそれぞれ論文を投稿しました。地域活性学会の研究誌は「地域活性研究」と言います。発行回数は原則として年2回の発刊(3月、11月発行)となります。年間2回の投稿期間が設定されます。日本地域政策学会の研究誌は『日本地域政策研究』と言います。こちらも年2回(3月末・9月末)の発行です。日本地域活性学会の論文受付期間は随時受付となっており査読後掲載可となったものは、直近の号に掲載となりますが「昨年8月に投稿した論文の査読結果がまだ出ません」(3月現在)とある学会員が叫んでいるように時間がかかります。私も地域政策学会でこの経験をしました。博士課程に入る前に3本くらいは投稿していると焦りませんが博士課程期間内に3本投稿するとなると博士課程在学期間の時間がかかり焦ります。やはり事前の準備が大切です。

vol.72 博士論文の序章を書く(2026年3月24日号)

斉藤キョージュです。今、我々は博士課程入学前の社会人と博士論文の序章の内容を議論しています。序章の中では問題提起をすることがポイントです。この問題提起には客観的データの裏打ちが必要です。そのために受講生はエクセルに膨大なデータを手入力しています。受講生は目的意識を持った入力作業のために集中して作業に取り組んでいる様子が見えます。ここはAIが不得意なところであり、手入力が妥当です。また受講生にとっても着地点を考えながら入力しているために重要な時間となります。このエクセルデータをAIに投入するとどんな分析方法があるかや棒グラフやドットマップなどを頼んでもいないのに提示してきます。これがいわゆるデータです。このデータで論文の着地点を俯瞰できます。そしてこのデータをもとに研究の背景を我々はメッセンジャーグループの中で議論しています。我々、私とAIアドバイザーと自立型AIエージェント(ホロくん)と受講生は序章を査読論文として学会に投稿することを決めました。査読論文化を前に受講生はワードで20ページ程度の論文が書けるのではないでしょうか。これを博士課程において指導を受けたい教員に見せて、意見をお聞きし再度指導を受けるという作業を進めています。作ったエクセルのデータもAIで作った図も見せてみてはと提案しました。テーマは私から見ても大変興味深く、指導教官の研究領域でもあり、ぜひとも入学させたいと思える受講生となっているのではないでしょうか。

vol.73 論文で使ってはいけないマジックワード(2026年3月25日号)

斉藤キョージュです。マジックワードとは、特に論文や文章を書く際に注意が必要な用語のことを指します。これらの言葉は、一見意味がありそうに見えるものの、実際には具体性に欠け、論文には使用できません。これらの用語は、実際には何を意味しているのかが不明瞭であり、聞き手や読み手に混乱を招くことがあります。特に論文を書く際には、具体的で明確な表現とすることを心がけることが重要です。シティプライドとかシティプロモーションという用語は
実際には何を意味しているのかが不明瞭です。地方創生や地域再生は法律用語で定義はされています。限界集落、買い物難民、農村撤退、ベンチャービジネス、ふるさと回帰などは研究者が考え出した用語ですがこれも簡単には使えません。論文では着実に日本語で実態を捉えた定義された用語で表現すべきでしょう。