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vol.26 AI2人と人間様3人の会議(2026年2月6日号)

斉藤キョージュです。AIアドバイザーと受講生との博士論文会議ですが、私は最初はAIが文章を提案して、その文章をそのまま使うのは違法なので、3人で推敲するような作業と思っていましたが、まったく予想が外れました。受講生の率直な意見を音声で聞き、AIがその意見の弱みを文章で指摘する。受講生もAIを使いアイデアを出す。ここはどうしたらよいのかと人間様の私が話すとAIが高度な研究方法を提示する。でもこんなの高度すぎてできないようねとか、今までの研究の流れがあるからとかの理由でスルーする。AI2人と人間様3人の会議のやり取りは真剣だし、熱いし、スゴイスピード感をもって進みました。最終的な結論ともいえる議事録は見事に図化されました。生成AIの結果を鵜吞みにせず、合議の仲間として受け入れられる姿をみると、複数の人間と生成AIを加えた論文会議は早く経験しておいた方がよいですよ。もうこれ自体、大学院博士課程後期の中身じゃないですか。いずれ大学院の構成員としても登場するのだと思います。人口減少社会であってAIの人口を加算することはないけど、少人数でもオンラインでも大学院教育はやれる時代はやってくるのでしょう。

vol.27 博士論文で書いてはいけない研究領域(2026年2月7日号)

斉藤キョージュです。もしあなたが博士号を取得して大学教員を目指すのであれば博士論文を執筆するのに書いてはいけない研究領域があります。それは研究者自体が対立している研究領域です。経営学の領域ではものづくり経営学という研究領域があります。ものづくり経営学は、自動車産業や造船といった日本の高度成長を支えてきた製造業を対象にしており、現場の実態調査に基づいて展開される学問です。またこのアプローチは、製品の品質や生産効率を重視した大企業の組織論を展開しています。しかし、近年の市場環境の変化や国際競争の激化により、ものづくりを対象とする研究領域ではなく、デジタルネットワークをベースとした組織論を研究する研究者グループも登場しています。ものづくり系の研究者が教員の主流となっている大学もあり、デジタルネットワークの研究者が中心の大学もあります。彼ら教員は自分の意見と違う研究者をわざわざ教員として採用しないのは明らかではないでしょうか。地域づくりの世界でも対立する研究領域があります。内発的発展論がすべての地域づくりの原点と目されていますが、この考え方の解釈がそれぞれの研究者で異なるのです。このため博士論文に内発的発展論に関する記載を書くのはやめた方がいいです。集落撤退か集落存続か、市町村合併推進か小規模自治体維持かの論及や主張も博士論文の執筆においては避けた方がいいです。大学教員の合議によって教員採用が決まるのであれば、異なる意見を持った研究者を教員として採用しないでしょう。博士論文を執筆し、博士号を取得し見事に教員になれたのであればどうぞご自由に、過激に発言してくださいということを付け加えます。

vol.28 英語化を意識して日本語の文章を書く(2026年2月8日号)

斉藤キョージュです。博士課程に入ることより気が重いのは博士論文審査の中で博士論文の内容を英語で発表することが義務付けられていることではないでしょうか。近年、生成AIを使えば論文の概要もすぐに英語化できさらにパワーポイント化することができます。ただそれ以前に日本語の文章がうまくできていないため翻訳も変な英語になってしまう事例が多く見受けられます。例えば日本語で「私は自治体職員ですが、周辺の近隣の自治体は人口減少で疲弊しています」なんて文章を見受けることがあります。日本語では通じるのですが英語に変換するとたちまちおかしな表現となってしまいます。私はS+V、S+V+Oと短文に分解して文章をつないで書くように心がけています。つまり「私は自治体職員です。」「私の勤務する自治体を含め、周辺の自治体はみな疲弊しています」「自治体の疲弊する理由は人口減少により、公共としての役割が果たせていないことにあります。」と3つの文章に分けて文章化することで、話す順番を明確にしています。日本語でもこれくらい書いてほしいのですができていないです。英語発表で英語の能力をみられると思いますが、地方自治体、人口減少、公共の役割を説明する動詞はおそらく30個もないです。また個別の論文で必要な固有名詞も30個はないです。論文発表ですから英語で質問する教員に対して「その通り!」とか「それ、いい質問ですね。〇〇教授」とかを用意しておくとよいのではないですか。「審査の先生方、ありがとうございました。」なんて挨拶はいらないですよ。

vol.29 博士論文に必要なページ数(2026年2月9日号)

斉藤キョージュです。博士論文に必要なページ数はどれくらいか。これは、その大学院博士課程の博士論文を10個程度集めてみればいいです。どこで博士論文が見れるかと言えばその大学の図書館のオンライン書庫にPDF版であります。みればわかると思いますが100~120ページくらいです。600ページくらい書こうなんて力んじゃだめです。要は博士論文にはルールがあって、それが順番どおりに整合性をもって並んでいるかを教員たちが確認するのが審査の重要なポイントです。なので最後まで文章は書く必要はなくその順番を何度も確認することが重要なんです。この作業を「推敲」ともいいます。論文の骨子を書き、徐々に加筆し、また骨子全体を俯瞰し、抜けている部分を加筆してゆく。こんな地道で丹念な作業が博士論文の執筆に含まれます。論理的に何が抜けているかを生成AIに聞くこともできます。博士論文が書くべき順番を生成AIに聞くこともできます。生成AIを使っていても一人で博士論文を書くと「迷宮」に入ってしまうことがあります。なのでなるほど我々のような他者の「伴走」は重要と思います。そして博士論文の執筆時間を劇的に短縮してください。

vol.30  タームはきちんと概念規定して(2026年2月10日号)

斉藤キョージュです。先日SNSである先生が査読論文の不出来を嘆いていました。論文が書けていないようです。『ある学会誌の論文審査をしています。緻密に検討され、誤字脱字がほとんどない論文であるにも関わらず、タームの定義があいまいで残念です。また、若者によって用いられることが多い、「〇〇的」という表現が頻出し、閉口しています。彼らは、日本語は上手に書けても、単語の運用については、極めて無頓着です。学術論文なのですから、タームはきちんと概念規定した上で用いて欲しいものです。』論文のタームとは論文に出てくる主要な用語のことです。これを最初に定義していないのでしょう。「スマートシティ」でもいいし「小規模自治体」でもいいのですが論文の主要なテーマとなる用語の定義です。一般的な定義ではなく自分が論文の中で位置づける用語の定義を最初にしっかり書かないといけません。タームはきちんと概念規定してと言うことです。これは博士論文ではしっかり規定しないと通りません。査読論文が研究ノートクラスですと思わず忘れてしまうのかな。ひとつ論文は完結することが求められ、順番で書くことがとても大切です。論文の中に口語が入ることもご法度です。若者によって用いられることが多い、「〇〇的」と先生が言っているのは口語が入ってしまうのでしょうか。新聞記事ですが「方言」が入ることがありました。高知新聞でしたが「準備する」を「構える」と表記されるのを見つけ思わず笑ってしまいました。微笑ましい出来事でしたが。論文はずっと残る文章なので他の人に読んでもらうことも重要な作業かもしれません。

vol.31 地方のF大学の教員になってから首都圏大学に転籍する(2026年2月11日号)

斉藤キョージュです。私の友人がSNSで大学の准教授になったと報告してました。地方のFランク大学の教員となるようです。その大学の教員からのオファーがあったと言ってました。大学の教員になるには3つあってひとつが大学の公募に応じて競争の中から大学教員に選ばれる研究者。もう一つが学内の副学長とか力のある教員からのオファーいただく方。3つ目は母校の恩師からの直々のオファーです。上記の准教授になった方は2つ目の方法でオファーいただいた方です。その方は研修講師として活躍していてその実力を知っている教員からのオファーと思います。決して研究者ではありません。まじめな研究者だけで教員を構成するのではこの大学の将来にとって良くないとの危機感があったのだと思います。異質な存在に注目してのオファーだと思います。その方がこれから研究活動を開始するのか、ずっと今までの姿で生身で行くのかは分岐点ですね。折角教員になったのですから、論文でも執筆して首都圏の大学の教員にキャリアアップされたらとも思います。一般的にいって大学教員になりたい方は地方のF大学の教員になり、それから首都圏に立地する大学の教員に転籍する方が多いです。いきなり、首都圏の大学の教員に就任する方は少ないです。よっぽどの理由がないかぎり、首都圏の大学は未経験者を教員を採用しません。F大学教員や任期付き教員でキャリアを積み上げ、そこでの実績をもとにキャリアアップすることを頭に入れておいてください。ずっとF大学の教員にいるという方もいると思います。F大学から転籍して念願の首都圏に立地するマンモス私立大学に行く方を見ているとその大学に行ったら動かないかと言えばそうではありません。重労働の悪環境を改善するためにまた転籍される方もいます。なので首都圏の大学への公募は続いています。ポスドクで順番待ちが長く続いている方はいますがいずれは入れますよ。

vol.32 東大卒でもないのに東大大学院に進学できるか(2026年2月12日号)

斉藤キョージュです。大学院入学も大学教員になるにしても最大の決め手は縁故です。私の周りにも旧帝大の大学院に入学し博士号をとった方や首都圏の国立大学の教授になった方たちがたくさんいますがみな同級生が教授だったという方ばかりです。そこで同級生の方たちの出身大学をみると東大、早稲田大、慶応大だったりします。同級生が研究者になっている大学は日本の名門大学なのです。私は小学校の同級生に東京大学でも有名な教授がおり、彼が定年になるまでの20年間ずっと東大の有名教授の研究室に通っていました。なので有名教授の研究生をよく知っています。もちろん東大を卒業した大学院生が多かったです。中国から来た方も多かったと思います。日大を卒業して社会人を経験してから東大大学院で研究されている当時30代の博士課程の方もいました。日大からきた博士課程の学生は積極的な方でしたのでおそらく、有名大学教授に入学したいとの希望を述べたのではないかと思います。東大の教授は、そのやるきを見込んで入学を認めたのだと思います。まったくの推測ですが。それだけ東大教授はボス的存在でした。か弱い研究者的な人ではありませんでした。なので東大の研究者に学会で会って名刺交換でもしてその方がボス的存在であることを確認してから別な日に会いに行き、熱意をもって希望を述べられたらと思います。この段階でやりたい研究はもちろんできず大学教授のやっている範囲であることは最初に言っておきます。今は中国人の入学希望者の方は少なくなっているのではないでしょうか。席は空いているのではないでしょうか。東京大学大学院修士課程に入り込んでください。英語の試験があるようですが貿易会社で1~2年経験すれば大丈夫と思います。日大を卒業し東大で博士号を取得した方は関西の有名私立大学の教授として活躍しています。東大卒でもないのに東大大学院に進学できるか。できますとも!

vol.33 指導教員の見つけ方(2026年2月13日号)

斉藤キョージュです。SNSで以下のコメントが流れてきました。『指導教員選びで大学のブランドを優先してはいけません。社会人博士にとって最も重要なのは、先生との相性と指導方針です。メールの返信頻度、社会人への理解、研究テーマへの関心。これらが合わなければ、どんな名門大学でも学位取得は困難です。学部の偏差値ではなく、先生の過去の論文と修了生の進路を見てください。』ごもっとも。博士課程にとって大学はあまり関係ないです。なぜ、その大学にこだわるの!他にもいい先生いますよと思います。博士論文は自分がいい博士論文を書くか、書かないかというだけの問題です。大学の知名度はあまり関係ないと思います。私は自由なテーマで自由に書かせてもらえる教員を選ぶのがよいと思います。20人を超える学生の博士論文の指導を行っている先生は結構います。多様なテーマに柔軟に対応でき、矛盾なく論文を仕上げるために適切なアドバイスをする先生がいます。そんな方が自由に書かせてくれる指導者だと思います。どの大学のどの先生がよいかは評判として流れてきますし論文指導を行っている先生に学会の研究大会でお会いして実際に意見を聞いてみるのもいいかもしれません。あの先生、論文指導に定評があるよ。30人も見ているし、学生はいい論文を書けていますよといった話はしてくれると思います。学会の研究大会に来ていろいろと情報を仕入れてご判断ください。

vol.34 博士論文を書くとき先行研究の本は買うべきか(2026年2月14日号)

斉藤キョージュです。J-STAGEという論文検索のサイトがあり論文のPDFファイルは無料で手に入るけど先行研究を書き記した本の購入は必要か。私は欲しい本はアマゾンで買いました。Amazonが提供するKindleアプリでの購入はしませんでした。Kindleではテキストのコピーはできず本にも赤ペンが入れられないからです。新しい本でも赤ペンで大事な文章に赤ペンを入れました。重要な定義をしているところを無造作に赤を入れることでその文章を何度も読み返すことができるし博士論文の先行研究に抜き書きするためにたいへん重要な行為でした。赤ペンでマークされているのでブックオフなのでは売れないくなりますが本は死ぬまで手放さないでいいじゃないですか。1989年に初版が出版された内発的発展論(東京大学出版会)は新しい本としては手に入らずAmazonで中古本として購入しました。しかし中古本でも重要な図書は購入するとなると驚くほど高かったです。そして関西学院大学社会学部之印なんてはんこがあって笑えました。多分教員が使っていたと思いますが鉛筆で重要なところを薄く線を引いています。同じ気持ちなのね。でも本は大学のものだから薄く鉛筆なのね。私は購入したので赤ペンで印付けるぞと思いました。また私は文章を書く前にSNSでその一部を書いています。つまり公開しています。多くの研究者が多様な観点で主張している文章は重要なので同じサイトに書いています。そうすると後で文章を引用するときに楽です。研究は一行の文章の証明で前に進んでいるのです。本はたくさん購入しましたが当然全部は読みません。Amazonから本が家に届き2~3時間は真剣に読み、大切なことが書いてある数行を探しているという感じです。その文章に赤字を入れ書棚に収納し、必要な時に何度も書棚から本を取り出しその部分を読み返しています。そしてその数行から考えることが重要と思います。論文の概要をまとめるAIは使ってはいけません。博士論文では本の内容を求めるものではなく、重要な2~3行が必要なのですから。