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vol.8 査読論文とは何か(2026年1月18日号)

査読論文とは、学術雑誌に投稿された論文が、同分野の専門家によって評価されるプロセスを経て学会誌に掲載される論文のことです。このプロセスは「査読」または「ピアレビュー」と呼ばれ、論文の内容の妥当性や新規性、信頼性を確認するために行われます。このため査読論文の投稿を行うためには研究学会の会員となることが必要です。会員になることで、査読論文の審査が行われ、審査に合格すると学会誌への掲載が行われます。これが研究者としての実績となります。また学会員になると年に1回はある研究大会での発表の機会を得られます。この発表も雑誌にまとめられ研究者としての実績となります。斉藤キョージュは投稿された論文の査読評価を行っています。採択率は30%以下とキビシイ窓口です。ルールに則って論文を書ければよいのですが驚くべき文体で投稿される方もいて、査読者は大変な仕事です。書く順番があるのです。参考のため地域活性学会の投稿要綱を見てください。今回は一番下にある指定サンプル(投稿様式)をみてください。ワードでの提出が求められています。指定フォームで10ページ以内とありますがこの文章を書くためには大変な労力が必要です。あらかじめ何をどう執筆するかはしっかり考えていないと焦点がぼけ、論文の査読で採択をえることは難しいです。なのでここを専門外の人間を入れて考え生成AIを使い省力化を図ることが必要と思います。

vol.11 博士号を取るなら公立大学が穴場(2026年1月21日号)

斉藤キョージュです。私は高知工科大学大学院社会人特別選抜<社会人特別コース>で博士号を取りました。オンラインの授業15単位は年間15回開催され午前9時から午後6時までの授業とレポートがありこのほかに学会の査読論文2本と博士論文1本を1年で行うメニューとなっていました。しかしさすがに1年では取得できず1年半かかりました。高知工科大学は博士号を取る穴場と言われています。大学の教員になったものの博士号を持っていない方がオンラインで博士号を取得しており博士号取得後に大学教員になる方の比率は高いと聞いています。そもそも東京に立地する大学の教員は自分の研究範囲でのみ大学院生を受け入れると言われており自分がやりたい研究はできないと言われています。ところが高知工科大学の教員の方は柔軟に研究テーマを受入れ指導をされています。地域活性学会で知り合った研究者の方で高知工科大学を選ぶ方が多いです。博士号は大学のレベルで価値が決まるものではなく博士というブランドは独り歩きします。なので地方の公立大学出身の博士とは言われないのです。また学費も安いのが魅力的です。早稲田大学や慶応大学は大学院の授業料は300万円(うち200万円は助成あり)と高く高知工科大学の50万円とはずいぶん違います。この辺りを念頭に入れて公立大学大学院を選択肢に入れてみてはと思います。そしてあらかじめ学会に入り指導を受けたい先生にご挨拶しておくことがよいです。そこから入学の門戸は開かれます。

vol.12 論文計画をつくる(2026年1月22日号)

斉藤キョージュです。今日は論文を書き始める前に論文計画をつくる方法をお伝えします。地域活性学会を事例に取ると論文の種類が4つあります。学術研究論文とは学術的な新規性に主たる関心を示すものとあり、実務研究論文は現実的・実践的な手法や解決策等に主たる関心を示すもの、学術研究ノートとは学術研究の萌芽段階・途中段階にあって重要な知見を扱うもの、事例報告とは新規性が高く速報する価値のある事象や取り組み等を詳述し紹介するもの、研究者として論文の執筆を開始する場合、まず手を詰めるべきは事例報告や学術研究ノートです。ここで博士論文を執筆する準備を始めるのです。いきなり学術研究論文や実務研究論文は書けません。まずは学会に入り、事例報告や学術研究ノートを書き始め、これをもとに大学院博士課程への門をたたくのです。門の向こう側にいる指導教官とは、学会で出会い、入学の希望を伝えることが重要です。指導教官の存在と査読論文2本あれば門は開かれます。そして大学院在学中に指導教官とともに査読論文2本を執筆し合計4本の査読論文をベースに博士論文を書きます。背景、社会的課題、仮説、問いなどをしっかり書くことで調査研究の章立て、フローができます。これと4つの査読論文がどこを担当するのかを念頭に書き始めます。これが論文計画の骨子です。

vol.13 査読論文で共著本を作る(2026年1月24日号)

斉藤キョージュです。まだ査読論文もできていないのに共著本を作る話をします。査読論文を4本書いてこれを構成項目とする博士論文を作ります。この博士論文は自費出版するとよいです。おカネがない時は出版費用が少なくてよい助成事業がありますがとてもとても時間がかかり使えません。そこで15人の研究者が集まり出版費を割り勘して共著本を出すという試みをしたことがあります。博士号を取り教員のポストを狙うときに査読論文の本数が重要ですが、出版した本の冊数も重要な評価指標になります。査読論文を書く、博士論文を書く、研究内容が学会誌に掲載される、博士論文や研究成果をベースに論文を出版する。大学教員はこの繰り返しが成果を立証します。研究者としてこうした活動は重要です。ところが最近の大学の教員は学生の授業や対応でめいっぱいに忙しそうで研究どころじゃない方が多くいて研究者としてちょっと残念です。

vol.14 共著本出版から単著出版へ(2026年1月24日号)

斉藤キョージュです。前回はまだ査読論文もできていないのに共著本を作る話をしましたが、その後に単著を作った話をします。単著出版は人生の中で一度はトライしてください。私は、「撤退の農村計画」を出版した京都の学芸出版社に博士論文の原稿を持ち込みました。そしたら、研究論文はダメ。商業出版は売れないといけないので全面書き直しとなりました。本の題名は「限界集落の経営学」に決定しました。限界集落という言葉が住民のやる気を喪失させるため使うべきではないとの批判があるのは知っています。しかし過疎地域の中にも自治体間格差があると考え、高知県内の山間地域の調査を進め、それを「限界集落」として定義した大野晃先生(高知大学名誉教授)の気持ちは、本山町に赴任していた身として心から同意します。それだけ他地域に比べ条件が不利であり、思い余っての命名と思います。この本には高知県嶺北地域も登場します。このため敢えて限界集落という言葉を使わせていただきました。その後、この本は増刷となりました。この本が増刷できた要因は北海道の酪農地帯にある公立大学の地方創生系学部が学生向け参考書として300冊以上購入いただいたことにあります。おそらく北海道の酪農と地域づくりを横断する本はほかにありません。そこで購入いただいたと思います。一冊書いていま思うことはもう一冊書きたいと思うことです。みなさまもぜひ査読論文、博士論文、共著本出版、単著本出版という手順で執筆を進めてください。

vol.15 研究テーマのネーミングは独り歩きする(2026年1月26日号) 

斉藤キョージュです。明治大学の小田切徳美先生のにぎやかな過疎をつくる(農文協)が出版されました。でも「にぎやかな過疎」って何だろう。この言葉が独り歩きするのです。そのためネーミングを考え出すことは研究者にとって重要な作業です。中小企業研究で名高い清成忠男先生も「ベンチャービジネス」と「ムラおこし」という造語を作られました。斉藤は「買い物難民」がまさに存在する現場にいて、おばあさんの発言を地方紙が記事化し、大手新聞社が私を含め記事化し、その数年後に研究者が「買い物難民」と名づけ、大手新聞社各社が一面トップで取り扱うという経験をしました。研究者には地域で起きている現象を一言で表すコピーライターのような能力が重要です。研究者のネーミングにより、全国に社会課題の認識が広がったわけです。みなさんの研究領域で減少を表すネーミングやキャッチコピーは大切です。

vol.16 論文の問いを見つける(2026年1月27日号)

斉藤キョージュです。私の研究の発端は農水省の農福委員会で島根大学の作野教授に出会ったことです。地域活性化を一生懸命やっている私に「地域活性化は意味はない」と言ったのです。もう衝撃でした。お腹痛くなりました(笑)。作野先生が2006年に論文として発表する「むらおさめ」を帰宅してすぐに読みました。この研究会には厚生労働省から消費者庁に派遣されていた山崎史郎さんもおりまさに「地方消滅」(中公新書)を出版するところでした。小田切先生は即座に「農山村は消滅しない」を出版し反論しました。当時はすでに林直樹先生の「撤退の農村計画」も出版されておりこれらの出会いが契機となりこれからの日本が進むべき道はどこにあるのかを考え始めました。私は「農村集落は撤退か、むらおさめか、農村たたみ反対か」を問いとして考えることとしました。農村集落に関する研究はどんどん深まっていきました。

vol.17 博士論文はどこでどうやって保存されるのか(2026年1月28日号)

斉藤キョージュです。国会図書館のホームページをみると、学術研究成果の公開・利用の促進に資するため、博士論文を重要なコレクションと位置付け、網羅的に収集していると明記されています。国会図書館の国内博士論文の受入は昭和10年、前身の一つである帝国図書館に対し、文部省(当時)が保管していた博士論文が移管されたことに端を発します。帝国図書館が国会図書館に引き継がれてからも同様に、文部省に送付された博士論文の移管を受ける形で収集し、昭和50年の文部省大学局長通知「博士の学位授与に関する報告等について」(昭和50年文大大第150号)以後は、学位授与大学等から直接、博士論文の送付を受けています。平成25年3月11日に学位規則(昭和28年文部省令第9号)が改正され、同年4月1日から施行されたことに伴い、博士論文は印刷によるのではなく、インターネットの利用により公表されることになりました。なお、国内博士論文の収集は、学位授与機関を通じて行っているとのことで、個人からの送付は受け付けていないとのことです。大学が自動的に電子データを送付しているようです。ハードカバーの博士論文は国会図書館では不要ということです。おそらくPDF版で永久保存されるんですね。

vol.18 昨日、初めてのお客様!いや受講生!(2026年1月29日号)

斉藤キョージュです。昨日初めて受講生の方を迎えての会議、教えてはいないので会議。AIアドバイザーの鈴木さんと受講生の方と斉藤の3名による話し合いをしました。私と鈴木さんは初めての研究テーマですが、何かやれそうです。やはり受講生の方の考えを聞いて反応する壁打ちはいいですね。結局受講生の方とともに私たちも深く考えるのですよ。そうすると見えてくるものがありますね。査読論文の着地点が見えた気がしました。おそらくその分野の専門家に我々もなっています。次回のZOOMの日程が1か月後に決まり、それまでにメールのやり取りで文章を具体化してみます。受講生の方は大企業の社員の方です。これから社員の方も仲間に入ってもらい社内博士を増やしてゆく夢もお聞きしました。社内の博士取得者数が高いのは会社にとってもいい話と思います。社内博士課程なんてできますね。やはり大企業の社員は仕事の影響があり、博士とるのに10年かかっているとのこと。それでは遅いので、我々がお手伝いします。

vol.20 論文キャンパス2人目の受講生と論文計画をつくる(2026年1月31日号)

斉藤キョージュです。本日はAI伴走論文キャンパス2人目の受講生の方とのオンラインの会議でした。査読論文をたくさん持っているのに大学院の定員があり博士課程に入れなかった社会人の方が受講生です。論文の内容ではなく、その大学の修士の学生が優先だったのではないか。次回の入学審査に再度挑戦するとのことでした。社会人の方のため大学院には最大6年いると大学院に書類で提出しているとことでしたがそんなに長く在籍する必要はなくもっと早く卒業しましょうと話しあいました。博士課程に入ってから博士論文を書くのではなくもう書き始めましょうとも話しました。そのため、論文計画を書き直そうと話しました。大学教員を目指すのであれば観光とか関係人口の論文領域はおそらく研究する人が多いからこの分野は避けようとも話しました。論文計画ではなぜこの研究をするのか。研究領域全体を俯瞰して、調査研究の対象となる小分類を項目分けできないか。類型化し、それぞれに対してどのような調査を行うかを提示して欲しい。今日中にメモを送ってね。すぐやる熱量が大切と話し合いました。次回は2週間後。我々もいい経験をしています。

vol.21 論文指導は会社の福利厚生費として認められるか(2026年2月1日号)

斉藤キョージュです。今日は、大学以外のe-ラーニングの論文指導が会社の福利厚生費として認められるかどうかのお話しをします。福利厚生費とは、企業が従業員に対して給与や賞与とは別に支出する費用のことです。大学以外のe-ラーニングの論文指導の受講費用は、従業員の働きやすさや生活の質を向上させるために用いられるのであれば企業の経費として計上することが可能です。リスキリング/学び直しが重要視されされています。自己啓発やスキルアップを目的とする理由はいくらでも書けるでしょう。例え個人的な理由であっても論文指導のe-ラーニングの受講費用は福利厚生費とすることは可能です。また業務に直接関連しない場合でも福利厚生費として計上できることがあります。特に、従業員が自主的に参加する形式であれば、福利厚生の一環として認められることが多いです。例えば、企業が全従業員に対してe-ラーニングの受講IDを付与し、自己啓発や業務に関連するコンテンツを自由に選択できる場合、その費用は福利厚生費として計上される可能性があります。この場合、受講内容が業務に直結しているかどうかは問われず、従業員の自主的な学びを支援する形となります。逆に企業が特定の部署の従業員のみを対象にした研修費用を福利厚生費として計上しようとした場合、その費用は認められないことが多いです。

vol.22 生成AIで出したたたき台をもとに人間が考えることで博士論文執筆は前に進む(2026年2月2日号)

斉藤キョージュです。2人目の受講生の方とAIアドバイザーの鈴木さんと私はZOOMで1時間半お会いしてそのあと、DMでのやり取りが続いています。鈴木さんは受講生の論文執筆に関する思いを聞いてAIに論点を聞き、どこを探求すべきかのたたき台を作りました。受講生の方は、調査のポイントを返信され師事したい教員の方の研究領域や自分が研究してきた方法を返信したことにより、より論点が見えてきたように思います。カギとなるワードや文章を頂いたので第1章に明示べき論文の目的や論文が依存する理論的な領域は書けます。論文のの中心となる問題設定、仮説も受講生の方が返信した文章の中で話しています。これ仮説ですよ。そして結論です。受講生の方からのメールの中には研究方法となる文面もあり研究対象となる人たちのことも書かれていました。これは第3章の研究方法と研究対象として書いたらいいのではないですか。昨日はメールのやり取りだけで博士論文の第1章と第3章が見えてきたところです。生成AIは考えるきっかけを与えてくれますがそこから人間が考えることが実に重要であることが理解できた1日でした。生成AIで出したたたき台をもとに人間が考えることで博士論文執筆は前に進みます。私たちはだんだん生成AIを使った博士論文の作り方の方法を確立し始めています。

vol.23 大学院博士課程に入る前に博士論文をほぼ終える(2026年2月3日号)

斉藤キョージュです。AI伴走論文キャンパスの受講生の方からお話を聞いているうちに大学院博士課程に入る前に博士論文をほぼ終えることがいいなと思いました。すべて詳細に執筆する必要はありませんが第何章に何を書くのかを順番に書いておく。これを何度も推敲しているうちに欠如している部分も気が付き目次を書き換える。目次という順番を何度も読み返し深く熟考することが、博士課程で最も重要な作業と思います。この相談を我々はしています。AIの力も重要です。労力を使わずたたき台を手にすることができるので目次で全体像を把握するという作業に時間がかからないです。この流れを踏まえて論文計画を確定し執筆の精度を上げておくとよいですね。博士課程への入学は論文計画の精度により門戸は開かれるでしょう。大学院では師から勤勉に学ぶと言うことはありません。同じ研究者としての土俵に立ち、個々の立場で現象を捉える競争者と言えます。ぜひ、入学前に博士論文の執筆を始めてみてはと思います。そしてこのスタートは一人でやるより複数人数で始めた方が孤立を招かずよろしいかと思います。大学院博士課程に入る前に博士論文をほぼ終えることをご検討ください。

vol.24 5年間で10学会に所属し学会発表50回、論文30本投稿(2026年2月4日号)

斉藤キョージュです。私は地域活性学会のJKサイトの管理者です。名古屋産業大学の今永典秀先生の博士に挑戦したころの様子をご寄稿いただいた記事があるのでご紹介します。なんと今永先生は5年間で10学会に所属し学会発表50回、論文30本投稿したそうです。この剛腕は参考にならないかもしれません(笑)以下、今永先生のコメント。約5年間で10の学会に所属し、時間の許す限り発表や投稿を行いました。2022年3月時点で、数えてみると、学会発表は約50回、査読論文は約30本を投稿していました。発表や投稿の中で、研究者からの助言が蓄積され、博士論文の質を高めることができました。時間も能力(経験)も足りなかった私ですが、指導教官から、「どうですかー?」「打ち合わせしませんか?」と声をかけてもらい、なんとか頑張れました。自分にとって最高の信頼・尊敬できる教官との縁と、「とにかくやり切る」という覚悟が大事だったと思います。博士論文の中身は、出だしから終了間際まで大幅な改定の連続で、論文を書き終えた後も、やっとここからがはじまりなのだと感じています。今から6年前の話ですが、大学でのキャリア形成のための研究を行うことが必要なのだと感じ、職場で接点のあった先生にご指導いただき博士論文を書き終えた次第です。それまで全く研究したことがなかったのですが、とにかく「量」、恥じることなく「挑戦」を勝手に合言葉に、2021年3月に博士(工学)を取得することができました。

vol.25 20本の査読論文執筆、80件近い教員公募に応募(2026年2月5日号)

斉藤キョージュです。地域活性学会の理事に初めて就任した薗諸栄先生(函館大学専任講師)は私が大学教員になるまでを寄稿しています。論文執筆、教員採用までのキビシイ様子を書いています。こういう経験を読むとビビッてしまいます。でもきっとチャンスがあることも教えてくれています。以下薗先生のコメントです。『これまでに47都道府県すべてに足を運び、各自治体担当者へのインタビュー調査を行い、地域の視点からワーケーションを捉える研究を進めてきました。博士課程3年次には査読付き論文を6本掲載できました。研究ノートや事例報告を含めると20本以上の成果を出しました。しかし博士号を取得しても、大学教員としての道は狭き門です。実際、80件近い教員公募に応募し、ようやく書類選考に通り最終選考にたどり着いても、最後の1人に選ばれることは容易ではなく、過酷な就職活動が続きました。それでも挑戦を続けた結果、現在は任期のない専任講師として着任することができました。』80件の願書提出書類を作成するのは気が遠くなる作業で面接で落ちたこともあるのでしょう。研究のために全国を回ったことも大変だったと思います、でもこれからですね。これから、これから。研究者として大きな成果を出してほしいし教員としても次世代を育ててください。